タイトル−スイスレポート
スイスレポート第1弾
 僕がヨーロッパにいるあいだ、見たり聞いたりしたいろんなことをことあるごとに、 この掲示板にレポートしてみたいと思ってます。 今回はその第1弾です。昨日、チューリッヒのオペラハウスにR.シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」というオペラを見に行ってきました。 チューリッヒにはチューリッヒ湖という大きな湖があって、そのほとりにオペラハウスはあるのですが、開演までまだ時間があったので、湖のほとりでビールを一杯つっかけると いうなんともリッチな気分を味わってから会場に入りました。いわゆるヨーロッパの歌劇場という感じで、半楕円形に舞台を客席が囲み、天井にはなんやらの絵が書いてあります。 このオペラの筋書きについては、後日、別枠で投稿しようかと思ってますので、興味のある方はご覧になって下さい。 ところで、このオペラの感想を申しますと、全くすばらしいの一言でした。まず、僕が感じたのはそのレベルの高さです。 でもただ、良かったとだけ書いても脳がないので、少し僕の個人的な意見も入れて書きますと、まず注目のプリマドンナはあまり上手ではありませんでした。こういう書き方は良く ないですが、日本人にもこれ以上にうまく歌う演奏家は多くいると思いました。 一方で底辺のレベルの高さを感じます。というのは役者一人一人が役をきちんとこなしてして、演技にも無理がなく、自然に劇が流れていました。 よく日本でいわれる大げさな演技というのは感じませんでした。  また、オケも歌劇場専属のオケですので、よくオケの役割を心得ていて、時々音が大きすぎるかなという以外は問題なく、理想的なオケ伴奏をしていたように思います。 今回のプロで僕がもっとも感動したのは、作曲家役で出演していたCORNELIA KALLISCHという歌手です。 僕は不勉強なので、この人が日本でも知られているのかわかりませんが、声質という音量といい、表現力といい別格で目立っていました。一緒にいった人達もそう言っていましたので、これは僕だけの意見ではないかもしれません。 指揮をしたFRANZ WELSER-MOESTという人は、おそらく日本ではまだほとんど知られていないのではないかとおもいますが、作曲出身の指揮者で、すごい経歴の持ち主の様です。 現在までにヨーロッパの主要なオーケストラで作品の初演や指揮をしており、今後日本でも名が知られるようになるかもしれませんね。 ところでお知りも方も多いかと思いますが、日本では外国のオペラが来る場合、高くて気軽に行けません.僕は今回500円ほどで、すいていたので、結構いい席に移ってきけたので すが(チケット売場のおじさんが教えてくれました)、やはり歌劇場という空間で聴くのは、全然ビデオなどで見るのとは違うなあと改めて思いました.   >次ページ

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