僕は中学・高校とドイツに住んでいたましたが、そのころは、オペラはあまりというか、正直、好きではありませんでした。まず、抵抗を感じたのは、言葉がわからないこと。
雰囲気を楽しむんだという人もいますが、有名なフレーズといえども、どうしてもなじませんでした。
日本に帰国してからも、やはり、興味は沸かず、しかも、高額なチケットということも手伝ってか、オペラの公演など、つい最近(1999年)2月ころまでは足を運んだことさえありませんでした。
今考えると、どうしてドイツにいたときに、オペラに通わなかったのだろう・・・と、後悔していますが・・・。
僕がオペラを好きに、というのでしょうか、興味をかなり持つようになったのは、コンサート形式の「さまよえるオランダ人」でした。続いて、「ニュルンベルクの指輪」の同じくコンサート形式の「ジークフリート」と「ワルキューレ(っていうのでしたっけ)」を聴き、久しぶりに体が震えたのを
いまでも覚えています。世にはワグネリアンという熱狂的なファンがいるのは聞いていましたが、それもわかるような気がします。
その後、横須賀芸術劇場で、藤原歌劇団の「ラ・ボエーム」の公演があり、当日券の立見席を買い、初めてオペラを観劇しました。
でも、正直、何と言うのでしょうか、予備知識がないので、「良さ」というものがわからずに、とりあえずは、字幕を目で追いかけるのが精一杯で、観劇というよりは、映画を観ているのに近いような感じ・・・というのが、本当に正直な感想でした。
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